docomo iphone をイノベーター理論から考える

今やapple製品は、レイトマジョリティーかラガードが購入する商品へと、市場での位置づけが
(appleの意には反して)変化してきているわけなので、個人的にはdocomoが取り扱うという
判断は一見、理解に苦しむ所なのだけれど、実際 未だDocomoから流出していない客層とい
うのはレイトマジョリティーかラガードが多いと推測される(イノベーター/アーリーアダプターの
多くは、とっくにdocomoから離れていった)わけだし、流出防止策としては丁度良いといえば
丁度良いとも言える。

ただし、その波及効果は他キャリアのレイトマジョリティーかラガードを取り込めるという点のみで、
新たな時代を作るようなイノベーション力を持つイノベーター/アーリーアダプターといった層の人
たちの引き止めに効果は無いし、ましてや他キャリアのイノベーター/アーリーアダプターを引き
入れるなんてことは、まず不可能。

レイトマジョリティーとラガードの層だけでも相当な有効顧客はいる(論理的には過半数)ので、
ここを囲っていくという戦略に基づいた戦術であればiphone導入も理解できるし、確かに企業
の選択としては支持する。

が、もし iphoneを導入することで、ふたたび業界の先頭を走るようなイノベーションを起こし、
かっこよくて先進的なイメージを再構築し、そういうユーザーを引き入れたい、なんて妄想をもって
いるのだとしたら大きな誤りだし、逆効果でさえある。

ということなので、iphoneを導入した瞬間、docomoは保守戦略に則って広告宣伝も含めた
各種施策全体を統一して打っていくべき。公共性に強い責任感を持つNTTグループ企業には
向いている戦い方だとも思う。、
らくらくホンとかもっと充実させて、シニアのdocomoになるというのも、少子高齢化の時代の
一つの方向性ではある。

それは もはや王者の戦いではないけれど。



【ロジャース イノベーター理論】
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なお、自分が王者の戦い方をするんだったらどうするかな、というのも軽く考えてみた。

顧客が携帯キャリアに求めるファクターは、携帯端末・繋がりやすさ・料金のたぶん3つ。

携帯端末は外部依存なので、そこを最大の競争の源泉とするのもアンハンドリングでリスクが大きす
ぎるし、設備投資の面では、表面上ユーザーとしてはどこも不満なく繋がるレベルには来ているので、
そこも特に強みとして訴求するには弱い。

だとすると、収益構造を抜本的に見直し、コスト削減を更に徹底して、孫さんが行ったような料金体系
に対するイノベーションを、ここでもう一発かますかな。(世界で戦える料金体系が望ましいです。)
で、一般の人には意味不明な金融テクニックで騙すような現在の料金体系ではなく、透明でわかり
やすい料金体系を納得感のある形で示すこと。
日本の携帯料金は海外に比べて高すぎるので、その余地は絶対にあるはず。

そろそろ、料金はカルテルの高位横並びで、競争力の源泉が端末依存の現状を打破するキャリアが
出てきても良い頃なのでは?
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by kinase | 2013-09-07 12:02 | 考える
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