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さて、事前の情報どおりdocomoがiphoneを販売することになって、いろいろな事が判明しつつ
ある訳ですが、とある調査によると既存docomoユーザーの50%以上がiphoneを買いたいと
思っている、みたいな結果がでてますね。

これを信じるとすると、docomoの既存顧客マジョリティーは、やはりレイトマジョリティー以降に
位置していると想定されますので、そこそこの販売数は見込めて短期的には、さほど間違った
選択ではなかったと評価されると思われます。

まあ、それはそれで良いのでしょう。

でも、やっぱりdocomoの今後が安心できるとは、とても思えないんですよね。
気になるのはポストiphone、ポストappleの出口戦略。

今回のappleの発表会後にappleの株価は急落、発表会を見ても新製品を見ても、明らかに
アフタージョブスの推進力が減退しているのを皆様も感じているはず。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323410304579069770977684390.html

一部では、従業員の士気が低く、人材が流出し開発力にも影響が出ているとも報道されています。

また、日本にいると以外に映るかもしれませんが、世界のスマホOSのシェアでiOSは実は13%
しかない(android79%)らしい。

・企業の推進力(イノベーション力含む)が落ちている
・後ろ向きな社内の雰囲気
・シェアがない
・ブランドが毀損しつつある

という現状が顕在化している企業に明るい未来が望めないことは歴史が証明しています。
マーケットでは、アップルがついに本格的に傾きかけてきている、というのは周知の事実。

個人的にも残念ながら、iphoneバブルの終焉は以外に早くくるんじゃないかな、と。
だとすると、バブル終盤にバブルに乗ってしまったdocomoはどうなるのか,,,,

ただでさえ、ツ-トップなどというトチ狂った打ち手でたいした成果も挙げられなく、苦し紛れの
一発逆転狙い。その打ち手も、既にブームが過ぎ去ったものだったとしたら,,,,

もう、どうにもこうにもビジョナリーカンパニーの衰退の五段階に当てはまってしまうんです。

とにかくですよ、やっちまったものはもう仕方が無いですから、docomoにはiphone導入後の
最悪のシナリオも考慮に入た企業戦略・中期事業計画を機敏に実践してもらいたいものです。

docomoが自らの判断を誤ったがために毀損したリスクコストを、我々消費者の月々の支払いに
コソッと上乗せする、それに他2キャリアも便乗し益々日本の携帯料金が相対的に高くなる、
なんてことは断じてあってはなりません。

(個人的には現時点での選択肢としては、国内メーカー(ソニー・シャープ・京セラ・富士通)との
関係をきっちりと継続して未来を見据えるほうが、自らの首を絞めることにならず、将来的に良
かったのではないか、とめずらしくコンサバティブな意見を述べてみます。)

<余談>
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今やapple製品は、レイトマジョリティーかラガードが購入する商品へと、市場での位置づけが
(appleの意には反して)変化してきているわけなので、個人的にはdocomoが取り扱うという
判断は一見、理解に苦しむ所なのだけれど、実際 未だDocomoから流出していない客層とい
うのはレイトマジョリティーかラガードが多いと推測される(イノベーター/アーリーアダプターの
多くは、とっくにdocomoから離れていった)わけだし、流出防止策としては丁度良いといえば
丁度良いとも言える。

ただし、その波及効果は他キャリアのレイトマジョリティーかラガードを取り込めるという点のみで、
新たな時代を作るようなイノベーション力を持つイノベーター/アーリーアダプターといった層の人
たちの引き止めに効果は無いし、ましてや他キャリアのイノベーター/アーリーアダプターを引き
入れるなんてことは、まず不可能。

レイトマジョリティーとラガードの層だけでも相当な有効顧客はいる(論理的には過半数)ので、
ここを囲っていくという戦略に基づいた戦術であればiphone導入も理解できるし、確かに企業
の選択としては支持する。

が、もし iphoneを導入することで、ふたたび業界の先頭を走るようなイノベーションを起こし、
かっこよくて先進的なイメージを再構築し、そういうユーザーを引き入れたい、なんて妄想をもって
いるのだとしたら大きな誤りだし、逆効果でさえある。

ということなので、iphoneを導入した瞬間、docomoは保守戦略に則って広告宣伝も含めた
各種施策全体を統一して打っていくべき。公共性に強い責任感を持つNTTグループ企業には
向いている戦い方だとも思う。、
らくらくホンとかもっと充実させて、シニアのdocomoになるというのも、少子高齢化の時代の
一つの方向性ではある。

それは もはや王者の戦いではないけれど。



【ロジャース イノベーター理論】
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なお、自分が王者の戦い方をするんだったらどうするかな、というのも軽く考えてみた。

顧客が携帯キャリアに求めるファクターは、携帯端末・繋がりやすさ・料金のたぶん3つ。

携帯端末は外部依存なので、そこを最大の競争の源泉とするのもアンハンドリングでリスクが大きす
ぎるし、設備投資の面では、表面上ユーザーとしてはどこも不満なく繋がるレベルには来ているので、
そこも特に強みとして訴求するには弱い。

だとすると、収益構造を抜本的に見直し、コスト削減を更に徹底して、孫さんが行ったような料金体系
に対するイノベーションを、ここでもう一発かますかな。(世界で戦える料金体系が望ましいです。)
で、一般の人には意味不明な金融テクニックで騙すような現在の料金体系ではなく、透明でわかり
やすい料金体系を納得感のある形で示すこと。
日本の携帯料金は海外に比べて高すぎるので、その余地は絶対にあるはず。

そろそろ、料金はカルテルの高位横並びで、競争力の源泉が端末依存の現状を打破するキャリアが
出てきても良い頃なのでは?
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『なぜ中国はこんなにも世界で嫌われるのか』 内藤明宏 読了

タイトルからアンチ本を想像しますが、筆者は決して反中でも嫌中でもなく、
極めて客観的に中国および中国人を分析しており、その中身も当方が見聞きし
考えている内容とも合致して、非常によく整理されていて納得感があります。

好き嫌いの感情論ではなく、いかにかの国と付き合っていくか。
その示唆も与えてくれています。

中国人と接点を持たれている方は今、必読の一冊。
新書なのであっという間に読めちゃいます。

頭の片隅にメモっておくと、中国人とのコミュニケーションがいろいろと
スムーズに進むかと。
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(あえて注文をつけるとするならば、筆者が整理した現在の中国人・日本人
それぞれのパーソナリティーは、過去からどのような経緯で構築されて今日に
至ったのか。それは歴史的・文化的背景から推論できるはずなので、その点を
もう少し詳細に踏み込んで言及して欲しかったかな。)
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OhlinsのFフォーク写真がリークして、その動向が注目されていますね。

http://www.vitalmtb.com/product/feature/SPY-SHOT-Possible-Inverted-hlins-Downhill-Fork-Spotted,200

でも、ビジネス視点で考えると、Ohlinsのような、マーケティングもしっかりしていて、そこそこの
大手企業が、自社ブランドでDHのFフォークを発売するなんてことは、常識的には無いってこと
ぐらい、割りと簡単に推測できるわけです。


Ohlins社だけでなく、二輪で絶大な実績のあるS社だってK社だって、そのノウハウだけで、はっきり言って
おもちゃのチャリンコサス屋のRとかFとかを超える製品は、簡単に作れちゃうんですよ。
たぶん。

じゃあ、なぜ自社で販売しないのか。

理屈は簡単。

今のDHマーケットに魅力がないから、リスクを犯してまで自社で売ろうとは思わない。
あとは、ニ輪・四輪の商慣習として大手サプライヤーは大手メーカーにぶらさがったBtoB
ビジネスを基本とする、ってのもあるかな。

ニ輪・四輪を相手にする大手企業は、MTB DH マーケットなんていう、大した売上規模
もなく魅力が薄い斜陽産業に、自社でコストリスクを犯してまでわざわざ不確実性の中に
飛び込み儲ける、なんて必要性を これっぽっちも感じていない。
(Shimanoの部品は完成車で買うとなぜ割安なのか、リスクコストを考えてみましょう。)

Specializedのリアユニットの件も、OhlinsがSpecializedに頼まれて、契約数量の全量
買取を前提にSpecializedに納入したというだけのこと。
Ohlinsから見れば、ノーリスクのBtoBビジネス。

これならば、Ohlinsは自社でリスクを負わない=損しない ビジネスなので、まあ 受注生産
してもよいかな、ということになる。

DBも(たぶん)同じ。
CanecreekがBtoCのリスクを負っていて、OhlinsはノーリスクのBtoBビジネス。
Specializedと違ってCanecreekは部品屋なので、Ohlinsの名前そのままではブランド
的に問題があったので、ああいう形になって販売している。

まあ、こんなことを何となく考えてるだけでも、FフォークもOhlinsが直接我々に売るなんてこと
は今のところ有り得ないと推測できるし、一般消費者が使うことが出来るとしたら、同じように誰か
がリスクをテイクして、Ohlinsはそのリスクテイカーに納入する、というスキームでないと成立
しないこともわかってくる。

同様に、上記記事に書かれているダンパーキットなんてのも、まずもってOhlinsが直接販売する
なんてことはあり得ないと思っている。(Canecreekとかから出すってのはあるかもしれないけど)

今回のFサスの件も、SpecializedでRユニットやったら結構反響あったから、とりあえず
Specializedからオーダー来るかもしれないし(あるいは既にSpecializedからサンプル頼まれた?)
とりあえず有りモノ(RXF Racing Fork にそっくりってのが証拠で、かつ本気度を感じない)で
作ってみておくか、的な感じのレベルだと思う訳ですよ。

っていうことを逆説的に考えると、お金とリスクテイクする覚悟さえあれば、自分のブランドで
Ohlinsのサスをリリースできちゃうかもしれない。

しかも、今のマーケット下では、その方がOhlinsが自社でMTB DH用サスペンションを売る
よりも、一般消費者がゲットできる確率が高いと思うのです。
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