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自動車時代の幕切れ

CG誌(カーグラフィック)が2010年6月号を持って二玄社での発行を終了するみたいですね。
すでに、NAVIも休刊。

雑誌メディアから真っ先に体感することになろうとは…
高校生のころ、これらの雑誌を眺めて、スーパーカーに憧れていたことを思い出します。

今の若い子に、クルマのステータスは全く無いそうですネ。
かっこいい外車に乗ってると女性にもてる、なんてのは全くなし。
自動車会社は、団塊ジュニア世代を中心としたマーケティング戦略に終始し(”いつかはクラウン”モデル)、若い世代の洗脳を怠りました。

こういったあたりからも、会社の寿命30年説の信憑性を感じます。
社会的に影響力の大きい会社は、時代に乗っかるのではなく、時代を自ら創っていかなくてはいけないということです。

一方でクルマのステータスが上がりまくっているのが中国。
広州あたりでもランボルギーニやハマー、フェラーリなど旧世代の価値観を象徴する乗り物が溢れているそうです。
都市部への人口集中に対するインフラが全く整備できていない状況で、ナンバープレート取得にも30万円もかかる。民意の低い人達ですから、交通事故も爆発的に拡大の一途をたどることでしょう。
そうまでしてクルマに憧れをてしまうかの地の人々の姿は、もはや滑稽にも映ってしまいます。

でも、そんな中国人の心理に付け込んで、クルマという旧世代のモビリティーを押し売りする自動車会社が、本当は最も罪深いのかもしれません。

まあ、そこから自動車会社自身が抜け出すためのお仕事を、今 お手伝いさせていただいているわけですけど。
by kinase | 2010-05-11 14:07 | お仕事
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