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DEEMAXハブ 続き ITS4アップグレード

ようやく、MAVICも軽量化のやり過ぎの非を認めたようで、12モデルからリアハブシャフト周りの
モディファイが行われてます。

懸念事項に若干の改良が加わった感じで、改悪はされていないようなので一安心。

まず、メインシャフト。
以前当方が指摘したアウターバテッドをようやく止めてくれました。
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たかが1mmと思われるかもしれませんが、ベータチタニウムにおけるリアシャフト開発の知見から言うと、
アウターの1mm増しの効果は実感できるくらい大きいはず。

形状も結構変わっていて、フリーボディーの付け根の一番折れやすい部分がダンゴ形状になりました。
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まあ、ハブボディー側のベアリング内径を上げて団子の外径に接触させるような変更を加えない限り、
このダンゴの付け根部分が要注意ポイントになるとは思うのですが、以前の形状よりはましでしょう。

そして、フリーボディー。
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ダンゴの部分に以前あった接触ベアリングは無くなり、代わりにフリーボディー内部のより奥に、
少し小さくなった非接触ベアリングが配されています。

旧型でこの接触ベアリングは、ある程度メンテしていれば殆ど水の影響を受けることは無かったので、
さらに内側に引っ込んだベアリングは非接触でも問題ないと思われます。

MAVICは今回のアップグレードで回転抵抗も低減されるとうたっているようですが、恐らくこの非接触ベアリングを指しています。
シャフト剛性を上げるための再設計の結果、オマケでついてきたというレベルですね。
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さらに、防水性能を上げるシールとのコトですが、高さが変わったくらいで、本当にそこまで変わるの
かな?といった印象。
これは、実際にしばらく使ってみての判断ですね。

重量ですが、当然シャフト重量は重くなっているものの、フリーボディーのベアリング小型化や、
アルミパーツの更なる軽量化により、ほぼ同じ重量に揃えてきています。
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以上のことから、アップデートのミッションは『重量を増やさずシャフト剛性を上げ防水性を高める』
であったと推測。

出来る範囲でのアップデートとしては、評価できる内容だと思います。

アップデートの内容から見て、当方の懸念の通り旧型は結構シャフトが曲がったり折れたりしているの
ではないかと思われるので、MAVICには少なくとも国内正規代理店品については無償アップデート
で対応してもらいたかったですね。

いよいよ、今週末から富士見パノラマもオープン。
アップデートの成果が、ちょっと楽しみです。
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